うつ病で気分が沈むと、動物が見たくなりませんか？アニマルセラピーの話。 - 30代女性が過労でうつ病になってから復職するまでの記録

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気分が沈んでいる時、無性に動物が見たくなることありませんか？
私は、もとから大の動物好きだったこともあり、歩けるようになって暫くした頃、
動物園に行きました。

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平日の昼間の動物園は、とても空いていて、幼稚園児の団体と、ベビーカーを押したお母さんたちがいるぐらい。初夏の暖かな陽気の下で、動物たちはのんびり思い思いに過ごしていました。平日のこんな時間に自分が動物園にいるなんて。なんだか不思議な気分でした。

トラの檻の前に一人で立っていると、じっとこちらを強い眼差しで見つめてきます。もしかして、会話ができたりするんじゃないか、なんて思えるほどの近距離で。「何を考えているんだろう？」「あなたは今、幸せ？」そんなことを考えながら、何十分もぼんやり見ていました。

今までもこの動物園には何回か来たことがあったけど、今までのどの回とも違う体験でした。こんなに一頭、一匹、一羽とじっくり向き合ったのは初めてで、動物たちの動き、鳴き声、そして餌を食べている様子を見ていると、自分の中のなんというか、本能的な部分にある「生きる」というスイッチにかすかに触れられた気がしました。

決して「楽しい！」や「元気をもらえた！」というのではないのですが、動物たちを通じて、自分を見ているような不思議な感覚でした。

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世の中には、アニマルセラピーという言葉があります。動物に触れ合うことで、ストレスが軽減され、気分が安定するという効果が、様々な病気や症状で認められています。
アニマルセラピーに適しているとされるのは、同じ哺乳類として情緒の水準が高度な、イルカや馬が有名です。他にも、犬や猫などの動物に触れることは、ストレスの軽減に大きな効果があるとされています。直接触れてはいないものの、動物園で動物を間近で見ることにも近い効果があるのかもしれません。

ただし、うつの症状が重篤な場合や、もとから動物嫌いな場合は、病状を悪化させる恐れもありますので、ご注意ください。

私は、動物園に行かない時には、散歩のついでに大きなショッピングセンターのペットコーナーを覗いていたりしました。生き物が好きな人は、犬や猫の元気な姿を見ると少し心に変化があるかもしれませんね。

動物園や水族館に行く場合は、平日に行くことをお勧めします。土日は混雑することが多いので、人ごみに疲れたり、ゆっくり見ることができなかったりするかもしれません。

最後に、動物園を買った（！）家族を描いた映画で、私の大好きな作品です。
近くに動物園がない場合は、映画で動物に会うのはいかがですか？