30代女性が過労でうつ病になってから復職するまでの記録

30歳の時に過労からうつ病を発症した女が、休職・治療・復職の体験の記録を残します。うつ病で苦しんでいる働く女性の助けになれば幸いです。

休日出勤が「普通」の会社で、毎日定時退社するのって相当の勇気ですよ…

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仕事のために自分のプライベートの時間を切り取るなんて…考えられない!

 

先日、「この日って休みじゃなかったっけ?また、断りきれなくて休日出勤とかじゃないだろうね?」と優しい方の上司に言われ、「この日はもとから出勤予定ですよ?休日出勤なんてするわけないじゃないですか〜」というやりとりをしたんですけど、しばらく考えて、「あ〜、かつての自分だったら間違いなくしてたわ〜」と思いました。

 

自分にとっての「普通」っていつ頃からおかしくなっていたんだろう?転職してわりと早い頃にもう“洗脳”されてた気がするなぁ。仕事が遅れている時、打ち合わせがある時など、公休日であっても出勤するのが「普通」だったし、出勤しない日でも、会社以外の自宅やカフェで仕事をする日みたいに思ってました。社内では「今日は休み?もとから出勤?」みたいな会話普通だったし。休みだけど会社に来る、それが珍しくない会社でした。公休日って、休んでいい日だったんですね。本気で忘れてました。

 

今は、「普通」に週に二日休んでいるし、休みの日には仕事をしていません。休みの日に、美味しいものを食べて、映画なんか観て、カフェでのんびりお茶をする。こういう過ごし方に「罪悪感」って感じなくていいもんなんですねぇ。知らなかった。前だったら、こんなことしてる場合じゃないのに、とか戻ったらこの分を巻き返さなきゃとか本気で思ってましたから。

 

 

 

会社自体は何も変化がないので、今でも普通に休日出勤している人がたくさんいます。もちろん無給で。そういう時って、わざとラフな格好してきたりするんですよね。自分もそうだったけど、今思うとバカみたいですね(笑)スーツじゃなくてジーンズ履いてきたり、女子だとスカートにブーツだったり。小さな「休みの日」アピールです。今考えると、プライベートの時間まで、仕事をしなきゃいけないって、効率が悪いの一言に尽きます。でも、それが「普通」になってしまうと、誰も気づかないし、抜け出せないんですよね。私のように長期間離れて、俯瞰的に見ることができるようになって初めて異様さに気づきます。でも、一度社内に入ってしまえば、異質なのは自分の方。定時で帰る挨拶の瞬間は未だに毎回緊張します。「おつかれさまでーす」と、わずかに返事が返ってくるけど、顔も上げない人が大半。気にすんな、と自分に言い聞かせてサッサと帰ってますが。

 

昔の自分の働き方を聞いていた上司なら、私がまた休日出勤しようとしてると勘違いしても無理ないよなぁ(苦笑)でも、今の私からすれば、「は?何をそんなバカなことを?」ぐらいの考えられない行動です。「普通」って環境で変わるもんなんだなぁ。復職してからは、こういう発見がたくさんあります。外から見ないと気がつかない「普通」。今の日本の会社だとはたしてどのあたりが「普通」なんでしょうね?ま、会社や世間の「普通」を気にしすぎるより、「自分にとって心地がいい」を基準点にすることかな。キツく感じない人だけがそうすればいいし、自分には合ってないなと感じたならそうなのかもしれないし。「石の上にも三年」という言葉があるので「最近の若いものは忍耐がない」みたいに 言われてしまうけど、身体が悲鳴をあげても我慢し続ける先には心の崩壊が待っている気がします。どこまでいったらアウトなのかは、自分にしか分からないんだから、他人が決めることじゃないですよね。 

 

結果を出して定時に帰る時間術

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