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30代女性が過労でうつ病になってから復職するまでの記録

30歳の時に過労からうつ病を発症した女が、休職・治療・復職の体験の記録を残します。うつ病で苦しんでいる働く女性の助けになれば幸いです。

うつ病になって以来、初めて「働きたい」という意欲が戻ってきた

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昨晩、テレビ東京系列の「カンブリア宮殿」という番組を見ました。

ゲストは、高知在住のデザイナー梅原真さん
地元の高知を中心に、地方の物産のビジュアルデザインや、製品そのもののプロデュースを数多く手がけているデザイナーです。

 

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現役デザイナーとして、製作をする以外に、雑誌インタビューや、講演会にもたくさん出ていらっしゃり、日本中から注目を集め続けているデザイナーと言っても過言ではないでしょう。そんな彼の関わった作品で印象に残るもののひとつが「砂浜美術館」です。“何もない”砂浜を、自然の美術館とし、作品になるのは砂が描いた砂紋や、訪れる生き物たち。毎年ゴールデンウィークには、「Tシャツアート展」という、たくさんのTシャツに公募した絵や写真をプリントし、広い砂浜に干すというアートイベントが開催され、県内外から多くの人がやってきます。地元の人にとっては「何もない」田舎が、梅原さんの手にかかれば、「ここにしかない」ものとして新たな価値を生む、そんな奇跡のような出来事や商品がたくさん生まれる様子を番組内では紹介していました。

 

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この番組を最初は横になりながら、ぼーっと見ていたのですが、見ているうちにどんどん引き込まれていき、久しぶりに、心がポジティブな感情でドキドキするのを感じました。自分の仕事は、一般的なデザイナーではありませんが、企画職なので、広義の意味で言えば物や出来事と人の間に、魅力を感じる姿カタチを与えるデザインをしているとも言えます。

 

3月に休職をして以来、テレビや本で、素敵なデザインや面白いイベントを目にする機会はたくさんありましたが、もう自分にとっては全く関係のないものになってしまっていました。以前のように、情報を知りたいとも、この目で見たいとも思わないし、「そんなことをして何になる」とすら思えていました。もう自分はうつ病になってしまった人間で、今後の人生は、「再発だけを恐れてセーブして生きて行く」そう思っていました。

 

それが、梅原さんの手がけたプロジェクトや、それに関わる地方の人たちを見ているうちに、「仕事をしたい」というずっと失っていた感情が戻ってきたのです。自分でも突然の変化に驚きました。じつは、来月から職場に復帰することが決まりました。けど、今までとは違う、簡単な作業を、定時まで適度にやって、給与分の働きだけして、大人しく帰ってくる。それだけが目標になっていました。完全復活とまではいかないけど、お金もないし、体調自体はいいので、戻る。そんなもんだろうと自分を納得させていました。

 

完全に失ってもう戻らない、自分には必要のないものだと思っていた、「仕事への情熱」。もしかしたら、自分もまだ前のように仕事を楽しんでできるのではないか、そんな可能性を今は少し感じています。もちろん、細心の注意をはらわなくてはいけないのは、以前みたいに、自分の力量をオーバーして、倒れるまで働いてしまうこと。思い込みが激しいので、自分に無理をしない=今までの自分を全て捨てる、という気持ちでいたのですが、変えるべきは、働くスタイルだけで、仕事に対する熱意はそのまま残していてもいいのかもしれないと今は考えています。

 

昨晩で、また一つ、ウツ病の波を越えたような実感があります。自分をありのままに受け入れる=過去の自分を全て捨てるのではないということ。うつ病を経験したからと言って、仕事の楽しみまでセーブしなくてもいいということを感じました。テレビ東京系って、たまにこうした素晴らしい出会いをくれるから大好きです。

 

 

ニッポンの風景をつくりなおせ―一次産業×デザイン=風景

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