30代女性が過労でうつ病になってから復職するまでの記録

30歳の時に過労からうつ病を発症した女が、休職・治療・復職の体験の記録を残します。うつ病で苦しんでいる働く女性の助けになれば幸いです。

「幸せの沸点が低いからこそ、いつも幸せでいられる」幸せに見えるあの人の言葉に共感

 

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最近読んだ本の中で、あ、いいな、と思った言葉です。

「幸せの沸点が低いからこそ、いつも幸せでいられる」
森きみの毎日の家事が楽しくなるシンプル暮らし

 

森きみの毎日の家事が楽しくなるシンプル暮らし

 

 

本の中身は、インテリアのお話や、家事をちょっと楽にする工夫などがたくさん載っています。“森きみ”は、学生の頃読んでいた雑誌に出ていたモデルさんです。当然ですが、自分が歳をとるということは、あの頃見ていた人たちも歳をとっているんですよねぇ。“森きみ”に旦那さんがいて子供がいることが、なんだか、不思議な感じです。

 

 

 

「幸せの沸点が低いからこそ、いつも幸せでいられる」この言葉、パラパラッとめくった時に、おっ!と思い、手が止まりました。最近感じていたのはまさに、こういうことだなぁと。

 

うつ病になりたての頃、「自分にはもう、笑える日なんて二度と来ないんじゃないか」って本気で思っていました。どうやったら、すれ違う人たちみたいにゲラゲラ笑えるのか、全くわからなくなっていて。でも、少しずつ体調が戻って来るうちに、気が付いたら、笑顔になれる日がまた戻ってきていました。

 

でも、自分で全く何もしていなかったわけじゃなくて、読んだいろいろな本の中の、心を元気にするアイディアを自分なりに実践してきた中でのこと。例えば、空を見て綺麗だと思う、風を感じて心地いいと思う、日を浴びて、暖かいと思う。こんな小さなことに、きちんと自分の感じる心を向けていったら、「なんかいいな」というレベルの嬉しいことは、そこらじゅうにありました。

 

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川沿いを散歩する老夫婦の後ろ姿とか、コンビニの店員さんが笑顔だったこととか、昼寝をする猫とか、朝のパン屋さんで「いってらっしゃい」と言ってもらえたこととか。

 

幸せの沸点がとても高い人には、「幸せな瞬間」は、長い時間をかけないとやってこないし、下手したらずっと来ないかもしれない。けど、幸せの沸点が低い人には、1日に何回も「幸せな瞬間」が訪れる。きっとこっちのほうが生きていて楽しい。こう自然と思えるようになった頃、ちょうどこの本に出会えたので、お!と思ったのです。

 

「幸せ」をたくさん感じている人の顔はきっと穏やかで、そういう人と接すれば、相手の人もいい気持ちになれるはず。森きみが、本の中で幸せそうに見えるのも、ただモデルとして成功したからじゃなくて、こういう心がけを持っている人だからなんだなぁと思いました。自分もこの言葉を大事にしようと思います。

 

森きみの毎日の家事が楽しくなるシンプル暮らし

森きみの毎日の家事が楽しくなるシンプル暮らし