30代女性が過労でうつ病になってから復職するまでの記録

30歳の時に過労からうつ病を発症した女が、休職・治療・復職の体験の記録を残します。うつ病で苦しんでいる働く女性の助けになれば幸いです。

読むヨガ「YOGAライフ」で生き方について考えてみた。“ヨガは「ONE PIECE」”ってどういうこと?

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ブックオフでぶらぶらしてたら、こんな本を見つけました。帯にヨガDVDで連日お世話になっている綿本彰さんとの対談収録って載っていたんで親近感を勝手に覚え、購入しました。

YOGAライフ

YOGAライフ

 

煽り文句が、「心と身体に効く!読むヨーガ」です。気になる…。

 

対談の中で、著者の吉岡さんと綿本さんはこんなことをおっしゃっています。

 

西洋(文化)は、外側の世界をつくりかえれば悩みや苦しみはなくなるんじゃないか。と、これまでひたすら突っ走ってきた。それに対してそれでは悩みや苦しみは解決しないよという答えが出たわけです。(略)東洋(文化)が古くから示してくれていた「悩みの本質は私たちの内面にこそあって、そこをどうにかしないと悩みは絶えないという主張が浮き彫りになってきたように思います。

自分の欲望、つまり外側にあって手で触れられる物質的なものをいくら追い求めても、欲望は尽きることがなく、なぜか悩みは増えていくばかり。ヨガを通して、外側の自分の小さな快楽やメリット(=欲望)から、「自分は自分」と切り離し、自分の内側へ目を向けることで、悩みから自由になれる、と。

 

 

 

なんとなくは、わかりそうなんだけど、まだちょっとわからない。そんなところで、綿本さんは、ヨガをあの人気漫画「ONE PIECE」だと言い切っています。ONE PIECEで描かれている世界観こそが、ヨガを通して行き着く境地だと。

 

ONE PIECE  1 (ジャンプ・コミックス)

 

ONE PIECEは、ご存知の通り、主人公ルフィが仲間と共に、海賊王を目指し様々な冒険をするというストーリーですが、このONE PIECEにおける「仲間」の考え方こそが、ヨガの哲学「チーム=自分」とおっしゃっています。仲間の苦しみは自分の苦しみ、仲間の喜びは自分の喜び。ONE PIECEのキャラクターたちは、チームの為に、自分は何ができるかを考えて動いています。自分の手柄を求めるでもなく、見返りを求めて与えるでもなく、自分にできることを仲間の為にする。それが自分の喜びになっています。

 

自分がうつ病になった前後の、自分の頭の中を振り返ってみると、「妬み」や「自己否定」ばかりがありました。後輩や同僚にどう思われるのか、自分なんかいても役に立ってないのではないか。そんなマイナス感情ばかりで、結局は「自分が、自分が」ということばかりでした。

 

綿本さんの考え方を知ってから、改めてONE PIECEを思い出すと、そこに隠れていたヨガの思想、確かに分かる気がします。登場人物たちが悩み葛藤しながらも、最後には「仲間の為=自分の為」に行動を起こしていく。それが、自分たちの現実の社会だとなかなかできていない、だからこそ自分を重ね合わせて熱くなれるところがあるのではないでしょうか。

 

まさか、ヨガとONE PIECEが結びつくとは。でも、タイトルからして、どちらも「結ぶ」というニュアンスの言葉ですもんね。面白い考え方だなと思いました。

 

「YOGAライフ」の中では、対談の他に様々な悩みをヨガ的な考え方で気づきに代えるためのヒントがたくさん書かれています。例えば「他の人と比べ卑屈になる」「価値観や考え方の違いが許せない」「孤独に耐えられない」「ストレスと上手に付き合いたい」「ビジョンが描けない」などなど。考え方の導きとともに、それを受け止める為のヨガのポーズ(アーサナ)も紹介されています。悩んだ時にパッとそのページを開いて、ちょっとの時間だけ導きに沿って自分の内面を見つめてみる。そんな使い方ができる本です。

 

 ↓ 私は、ロビンのエピソードが好きです ↓

ONE PIECE コミック 1-78巻セット (ジャンプコミックス)

ONE PIECE コミック 1-78巻セット (ジャンプコミックス)