30代女性が過労でうつ病になってから復職するまでの記録

30歳の時に過労からうつ病を発症した女が、休職・治療・復職の体験の記録を残します。うつ病で苦しんでいる働く女性の助けになれば幸いです。

ヨガで自分の体と心を繋げて、自分の今を知る

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うつ病中に、私がずっとやっていたことの一つにヨガがあります。

これまでヨガは、スポーツジムのクラスで数回体験したことがある程度でしたが、ただのエクササイズとは違うんだろうなというのは分かっていて、奥が深そう、面白そうと感じていました。実家で療養を始めたときに、母が通っているヨガスタジオについて行って一緒にやってみたらとても気持ちよく、不眠気味だったのに、その晩はしっかりと眠ることができたので、一気にヨガに夢中になっていきました。

 

 

ヨガというと体験したことがない多くの人が想像するのはこういうイメージでしょうか。

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これは、ヨガのアーサナ(ポーズ)の一つです。ヨガとは先生の指導に従って、みんなで同じポーズをとるエクササイズ、そう思われている方も多いと思いますが、ヨガは、それだけではありません。ヨガには「繋ぐ」という意味があります。深い呼吸をしながら、アーサナを行い、じっと自分の内面を見つめることで、バラバラになっていた自分の心と体を繋ぐ。それがヨガの第一歩だと思います。うつ病になったとき、うまく歩けない、体が重いなど、自分の体なのに自分でコントロールできていないという感覚はありませんでしたか?私は、まさに、自分の心と体が反乱を起こしたというように感じました。頭では、やらなければいけないことが分かっているのに、体がどうしても動かない、心が折れてしまっている。ヨガは、もう一度自分が自分を取り戻すのに必要な体験でした。

 

例えば上の写真のようなポーズを取るときに、うまくやろう、きれいにやろうと考えなくていいんです。ただただ、自分の体の変化を見つめます。気持ちのよい場所、動きづらい場所、もっと伸びたがっている場所、そして今の気持ち。ヨガでは、「今この瞬間」のことだけを感じます。過去の後悔も未来の心配もしなくていい、今、ここにあるのは「現在」そして「自分」だけだから。

 

うつ病に関する本を読んでいると、「ありのままの自分を受け入れなさい」とか「過去を手放しなさい」というキーワードに出会います。そういうスピリチュアルな本も少し読んでみたけど、私はどうも苦手で受け入れられなかったです。ヨガだと、今の自分ができること、できないことがはっきりわかるし、ヨガをやっている最中に過去の自分を思い出して凹むことより、今頑張っている自分に自然と目が向きます。

 

ヨガの最後には、必ずシャバアーサナ(屍のポーズ)という手足を広げて仰向けに寝るポーズがあるのですが、これがとても気持ちいいんです。力を入れて伸び縮みさせていた手足が解放されてどんどんとろけるように柔らかくなっていく、こんな些細な変化を自分が感じられるほど感覚が敏感になっていることに驚きます。

 

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ヨガを続けていくうちに、徐々にうつ病で休んでいる自分のことを無理なく、素直に受け入れられるようになりました自分の今の状態を自分が受け入れると、うつ病の症状は格段に良くなります。これまではずっと、こんなはずじゃなかった。どうして自分がこんな目に合わなければいけないのか、という過去への後悔ばかりに囚われていましたから。


今日の自分の体調はどんな感じかな?気分はどうかな?と自分で自分の体と心に問いかける。これが当たり前にできれば、きっと以前みたいに、自分の体の悲鳴に気づかずに無理をしすぎるなんてことにはならないはず。

 

ヨガのインストラクターには、意外かもしれませんが、うつ病経験者の方もいらっしゃいます。うつ病中にヨガに出会い再起し、これを人に伝えたくてヨガインストラクターを始めようと思ったそうです。私が通っているスタジオのインストラクターさんは、いつも笑顔で穏やかで、そして内面から溢れ出るような美しさがあるんですよね。もちろんスタイルも抜群です。羨ましい…。ヨガをこのまま続けていたら、自分も更に、無理や我慢ではなく、そのままの自分を受け入れられるようになるのかなと思っています。

 

 

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