30代女性が過労でうつ病になってから復職するまでの記録

30歳の時に過労からうつ病を発症した女が、休職・治療・復職の体験の記録を残します。うつ病で苦しんでいる働く女性の助けになれば幸いです。

うつ病中に植物を育ててみたら、小さな変化を観察するのがちょっと楽しかった

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私の会社の先輩で、過去にうつ病を経験したことのある人がいました。休職して、落ち着いてきた頃、メールが来たので、その時に不安だったうつ病の時の過ごし方について聞いてみました。

 

 

 

返ってきた答えは、最初は昼夜逆転生活になり、酒に頼って気を紛らわす生活だったけど、やるだけやって気が済んだあとは、そのうち自然と、毎日の食事づくりや、買い物、庭の家庭菜園や植物の世話が楽しくなってきた。そうなると、いつの間にか、朝起きて散歩に出かけて運動して…とリズムがついてきたとのこと。だから今は、まだ自分のやりたいと思ったことだけを、好きなタイミングで好きなだけやればいい。そう返事をもらえて、とてもホッとしました。

 

と、言ってもまだメンタルはだいぶ不安定な時期だったので、自分がやりたいことがよく分からずに、焦る気持ちがありました。そんな中で、いいな〜と思って真似してみたのが、植物の世話です。

 

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元から自分の部屋には観葉植物がいくつかあり、寝込んでいる間や、実家に戻っている間も、なんとか枯れない程度には世話をしていたのですが、急に手をかけてやりたくなりました。季節もちょうど暖かくなり始めるころで、観葉植物が一番成長する時期です。元気よく育つためには、植え替えが必要というのをネットで知り、これぐらいなら今の自分にもできそうと思い、植え替えを決意!植え替えるのはオリーブとウンベラータです。

 

いつもの散歩より少しだけ距離を延ばして、ホームセンターへ行き、一回り大きな植木鉢と土を買ってきました。植え替えの前に、枝を少しカットして、形を整えました。ベランダに出て、日差しを浴びながら、ちょっとだけ汗をかく作業。思いのほか楽しいと感じました。枝を切る度に、「植物の匂い」がします。スマホの植え方説明を見ながら、新しい鉢に土を入れて、せっせと植え替え。土を上まで入れて、最後に水やりをすると、なんとも言えない達成感がありました。部屋の中の景色がほんの少し変わるだけでも新鮮に感じます。

 

楽しみができたのは、5日後くらいからです。オリーブは黄緑に近い色の新しい葉っぱが次々と出てきて、ウンベラータには、濃い赤い色をした芽が出てきました。ちょうど時期が良かったのもありますが、ここからは日に日にどんどん変化していく植物を見るのが小さな楽しみになりました。昨日まで何もなかったところに、気がつくと小さな芽ができていたり、夕方に帰ってくると、葉が開いていたり。部屋の中に「生きている」ものがあるって面白いなと思いました。たまに、虫が付いちゃって葉を1枚ずつふき取ったり、日に当てすぎちゃって、葉が一部日焼けしちゃったりすることもありましたが、その小さな面倒ごとも、いい具合の負荷になっていた気がします。

 

自分が世話をする対象がある、というのは生活にほんの少し負荷がかかるけど、それ以上に張りを持たせてくれました。自分だったらどんな植物を部屋に置こうかと考えながら、お店を覗いてみるだけでも楽しいかもしれませんね。

 

 

 

ウンベラータ枝4寸陶器鉢

ウンベラータ枝4寸陶器鉢