うつ病中に聴いていたスガシカオの曲10選 「頑張ろうぜ!」系の曲なんか聴けなくてもいいじゃない
うつ病中、これまで毎日のように聴いていた大好きな音楽が、全く聴けなくなりました。まず、音が耳にうるさく感じるのと、それから、歌詞に責められているような気がしてしまって。
うつ病になる前の私のプレイリストに入っていた曲は、自分を奮い立たせる系の元気ソングばかりでした。そこによく使われているフレーズと言えば、
・明るい未来へ!
・頑張ろうぜ!
・前へ進め!
・立ち上がれ!
みたいなのばかりで、これが心苦しくて聴いていられなかったです。
ついこの間までは、この曲を聴いて、「よし、自分も…!」と元気をもらえていたはずなのに、今は、これに同意できないこと自体が悪いことみたいに感じられてしまって…。
でも、そういう曲は「元気になりたい!」という状態の人が聴けばいいわけで、今の自分はこういう曲は聴きたくない、それで別にいいじゃない。だいぶ時間はかかりましたが、後にそう思えるようになりました。誰も彼もが、元気満タンでいなくちゃいけないわけじゃない。今の自分の気分を否定しないで寄り添ってくれる曲…そんな時に、聴いていたのがスガシカオの曲です。
以前から彼の曲はどれも大好きでよく聴いていたのですが、今回うつ状態で聴いて、こんなにも落ち込んでいる人に優しい歌詞だったのかと、思いました。スガシカオの優しさって、上っ面の言葉じゃないんですよね。簡単に大丈夫、元気出せとは言わない。ダメな自分が彼の歌の中にはいて、今のどうしようもないこの情けない気分を代弁してくれている、そう感じました。
彼自身、脱サラしてミュージシャンとして成功するまでの苦労があったり、近年ではストレスによる突発性難聴などがあったので、人間にはいい部分だけじゃなく、ダメな部分もある。それを受け止めた上でそれすら作品として昇華させる、そんなアーティストなのかなと思いました。
良く聴いていた曲で、比較的穏やかな曲を選んでみました。部屋で寝転がってぼんやり聴いていた時期を思い出します。
「夜空ノムコウ」
あのころの未来に ぼくらは立っているのかなぁ…
全てが思うほど うまくはいかないみたいだ
「そろそろいかなくちゃ」
さえない日々だとは思う いろんなこと考えちゃいるけど
「Room201」
ぼくは今ベッドで丸くなって つまらないこと考えてる
悪い予感のひとつひとつに 子供みたいにダダをこねて
「風なぎ」
ねぇ 今ぼくの胸は はりつめてしまうばかりで
ただ涙だけがだらしなくおちるのです
「桜並木」
慣れない制服も黒いクツも
破りすてたいくらいに重い
「夏陰〜なつかげ~(Original ver.)」
ぼくらが生きていく理由なんて
きっとちっぽけな答えしかないって気がするんだ
「宇宙」
もしも宇宙に一人 放り出されてしまったら
ぼくの母親でさえ 見つけられないでしょう
「7月7日」
余計なこと 何も知りたくない 夜のヤミで僕らをそっと隠して
「プラネタリウム」
君の生まれた街で見た 星はまるでプラネタリウム
何かが許された気がしたよ
「Orange ~Cloudy words remix~」
夜を告げるサイレンの音に 心がわざついてしまうけど
あの日のかげを かさぶたみたいに 無理やり剥がしたくない
- アーティスト: スガシカオ,SHIKAO&THE FAMILY SUGAR,森俊之
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