30代女性が過労でうつ病になってから復職するまでの記録

30歳の時に過労からうつ病を発症した女が、休職・治療・復職の体験の記録を残します。うつ病で苦しんでいる働く女性の助けになれば幸いです。

うつ病の初期の過ごし方①ー罪悪感、涙、睡眠ー

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うつ病と診断された日、この先どうなってしまうのか、周囲からどう思われるのかという不安と恐怖で、泣きながらベッドに入り、結局一睡もできませんでした。

 

そこから数日は、ずっと家で過ごしました。

頭の中は、「仕事どうしよう」「休んでていいはずがない」「恥ずかしい」「怖い」がぐるぐるとまわり、眠い気もするけど、寝られない、脳が熱いという状態でした。この脳が熱いという症状ですが、意外とうつ病の本にはあまり書いていなかったりするんですよね。頭の中に熱がこもった感じです。風邪の時の熱さより、もっと奥の方が熱い感じ。ボーッとして、考えてもどうしようもない後悔ばかりが浮かびます。

 

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この時に心の中にあるのが「罪悪感」です。

  • 他の人は頑張っているのに、自分だけが休んでいる。
  • これは、ズルをしているんじゃないのか。
  • 上司や同僚からは呆れられてるに違いない、後輩からは軽蔑されるに違いない。

 

ずっと、心の中で「ごめんなさい」「許してください」を繰り返していました。
誰に対する謝罪なんでしょう。よくわからないけど、世間から責められるに違いない、それに対する恐怖心で、ずっと謝り続けて、泣き続けていました。

 

泣き疲れては、いつの間にか寝て、起きたらまた罪悪感で泣いての繰り返し。着替えもしたくない、ご飯を食べるのも面倒くさい。面倒だけど、トイレだけは仕方なく行く。それぐらいしかできることがありませんでした。本当に、体の中に鉛が入ったみたいにずーんと重く、ああ、これがうつ病の「起きられない」ってやつなんだな、と思いました。

 

1週間ほどはずっとこんな感じでした。食欲はあまりないけど、家にあったお菓子や保存食をたまに食べて、その他はスマホでうつ病に関する検索をしては絶望的な気分になり、泣いて、寝て。テレビも見る気がしない、つけても騒音に耐えられずにすぐに消す。本も読めない字の意味が理解できないんです。文字として認識はできるけど、その意味を考えるのに、時間がかかる、そんな感じでした。スマホを見るのも、目にきついし、頭もぼんやりするけど。これからどうなってしまうのかという不安のほうが上だったので、すがるように気になったことを次々と検索していました。「休職期間」「死にたくなる」「会社をクビ」「完治するのか」みたいなワードをよく見ていた気がします。

 

ちょうど1週間後に、自分が抱えていた大きなプロジェクトのイベントの開催日がありました。前日まで、上司に「でも、出たいんです、お願いします」と泣きついていましたが、上記の状態です。今振り返ると、どう考えても人前に出れる状態じゃありませんでした。当時は、錯乱状態でそれすらも判断できなかったんですね。「今のお前には無理だ」としっかり止めてくれた上司に今は感謝しています。

 

その日を過ぎてしまったことが、一つ諦めになったんだと思います。そこから数日は、泥のように眠りました。1日に20時間寝ることも。トイレに起きたり、少し何かを食べる他は、ずっとベッドで寝ていました。今思うと、これが1番最初の大きな自然回復だったんだと思います。今までの1年の寝不足を取り戻すかのように、寝続けました。

 

これがうつ病で休職して最初期の過ごし方です。