30代女性が過労でうつ病になってから復職するまでの記録

30歳の時に過労からうつ病を発症した女が、休職・治療・復職の体験の記録を残します。うつ病で苦しんでいる働く女性の助けになれば幸いです。

会社を休職する時の手続き

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うつ病と診断された時は、会社を休職してしっかりと休養するのが最善です。

その場合は、会社に自分から「休職」を申し出ることになります。

 

 

休職の必要性

 

私も、うつ病になった当初は、「絶対に休職だけはしたくない」「休めるはずがない」と思っていました。主治医にもそう主張しましたし、職場の上司の「いったん休め」という言葉にも猛反発しました。けれど、うつ病を体験した今、振り返ると、うつ病は休職をして治療をしたほうが断然良い、と思います。いろいろな症状を一通り経験しましたが、うつ病治療に欠かせないのは、十分な睡眠と、安心できる環境、そして1番大事なのが、自分の思考の変化です。勤務を続けながらこの3つを確保するのは、至難の技です。何より、うつ病になった自分自身の働き方、考え方は、仕事を離れることでしか変えることができないのです。

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休職の手続き

 まずは、上司に相談をしましょう。一般的な企業の場合は、社則に休業についての記載があるはずです。私が在籍している会社は、最長で1年間の休職が可能でした。この間は、有休を取りながら、電話で上司と相談しました。すでに会社に行くことが精神的にも体力的にも無理でした。上司と相談し、休職を取ることになったら、病院を受診し医師から「診断書」をもらいます。これには、病名(うつ病)と、それに伴い就業することが不可能なため、◯ヶ月間の療養を要する、という旨が記載されています。私の場合は、まずは、1ヶ月。そのあとは3ヶ月ごとの診断書をもらいました。ちなみに、診断書を書いてもらうには作成料として3,000円〜5,000円ほどかかります。病院によってはこれより高い場合もあるので、手持ち金を確認しておきましょう。1枚発行ごとにお金がかかるので、1ヶ月分を3回繰り返すより、3ヶ月分で発行してもらった方が安く済みます。体調が回復すれば期間内であっても復職は可能なので、長めに出してもらうほうがお得と言えます。発行してもらった診断書と、休職届(会社によってない場合も)を上司、または人事に提出し、これで休職に入ることになります。私の会社の場合は、休職届のフォーマットがあったので、人事からメールで受け取ったそれをプリントアウトして、署名をし、診断書と一緒に人事の担当者へ渡しました。

 

 

書類の提出に会社に行くことができない場合

 

うつ病で休職することになると、職場の仲間への申し訳なさと、職場への恐怖や嫌悪感で急に会社に出向くことが難しくなることがあります。私も、どうしても行くことができませんでした。その場合は、上司または人事と相談し、郵送でも可能か、または職場以外の場所で手渡しすることが可能か聞いてみましょう。私は、職場の近くの喫茶店に人事の方に来ていただき、そこで手渡しました。その際に、休職中に関する給与のことなどを聞けたので、結果的に良かったと思います。が、終わったあと、どっと疲れが出たので、やはり会うのにパワーを要していたんだなと思いました。うつ病時は何をするのにも、通常時では考えられないほどの労力を使います。自分一人でやるのが無理な場合は、会社の人、家族、友人に頼れるなら頼りましょう。

 

 

休職に入るときの仕事の引き継ぎ

 

もしも、余力があれば、必要最低限の引き継ぎをしましょう。それも無理で倒れるように休みに入った場合は仕方ないです。私は、出社できなかったので、上司にメールで箇条書きでそれぞれの担当者へ伝えてもらえるよう依頼しました。一番避けたいのは、休職中なのに、仕事の連絡が来てしまうことです。それを避けるためにも、自分が持っていた仕事の、どうしても必要なことだけは、同僚や部下、上司に引き継いでから休みましょう。上司がうつ病に理解のある人なら、休職中に連絡を取ることを禁止にしてくれるはずです。万が一連絡があった場合も、どうしても嫌だったら、無理して電話に出なくてもいいんですよ。私は、プレッシャーを感じてた上司からの電話には出られませんでした。仕事ができないほど、疲弊している状態なんです。無理しなくていいのです。ここまで済ませれば、あとはゆっくり寝て大丈夫。何も考えず、まずは体を休めましょう。休むことが今のお仕事だと思いましょう。