30代女性が過労でうつ病になってから復職するまでの記録

30歳の時に過労からうつ病を発症した女が、休職・治療・復職の体験の記録を残します。うつ病で苦しんでいる働く女性の助けになれば幸いです。

うつ病になるまで② ー過労で体に異変が出て、あっという間にうつ病にー

残業時間が月に200時間を越える月が出てくるようになり、何かがおかしいと

異変に気づき始めたのは、休職のわずか1ヶ月ほど前です。急に何もかもを悲観的に

考えるようになり、仕事でも失敗が増えてきました。失敗したことを延々と引きずって

集中ができず、それが原因でまた失敗をするというような悪循環にはまって

いきました。

 

f:id:adhd_misoji:20150928105932j:plain

社会人としてはとても恥ずかしいことですが、勤務中、些細なことで

涙が出ては止まらないことが増えていきました。会議中や、後輩のいる前でも、

上司にほんの少し注意を受けただけで涙が出ました。それまでは、しっかり者、

頼れるリーダーとして通っていたので、周囲も驚いていました。

 

 

大した根拠もなく、同僚や後輩に追い抜かれるのではないか、上司から不要とされて

いるのではないか、という不安がどんどん募っていきました。周囲との会話もだんだん

ちぐはぐになっていきます。頼まれた仕事は手につかず終えられないくせに、部下の

仕事に「手伝おうか?私がやるよ」と手を出すこともありました。

 

会社以外でも、寝る時に強烈な不安感に襲われたり、朝目が覚めても起き上がることが

出来なかったり、服選びや化粧がひどく億劫なものに感じて徐々にできなくなっていき

ました。唐突に「死にたい」と思うようになってきました。信号待ちの間に、あと少し

踏み出せば、車に轢かれて仕事にいかなくて済むかな、と思ったり、夜中にマンション

のベランダに出ては、下の大通りをぼんやり眺めたりしていました。

 

ここまでくると、さすがに自分でも、「ああ、これがうつ病ってやつかもしれない」と思い、楽になるんだったらもう、なんだっていい、誰か助けてという思いで、病院の受診を決意しました。訪れた病院で下された診断は、やはり「うつ病」でした。